宇宙へのパスポート

宇宙へのパスポート

宇宙へのパスポート

分類的にはルポタージュということになると思うが、テーマが「とにかくロケットや航空機やその他飛ぶものが好き」ということで、読んでいて涎がたれてくるような本である。

 

ロケット発射場はもちろん、軍事基地や製造工場などにも入り込んでいる。一般庶民なんか近寄れもしないところだが、長年の経験とコネ(これが重要)で、向こうから見学の誘いが来たりするのだ。こういうシリーズを出している以上、作者も業界関係者ということになるのだろうなあ。その意味では一般人ではないな。

 

今回は仏領ギアナのアリアン発射基地、ロシアのロケット製造工場やプレセツク軍事基地(もとICBM発射基地で無人衛星の打ち上げ基地)など。ホテルのアメニティにロケットのシンボルマークがついていたり、ロシアのスペースシャトルが払い下げられてレストランになっているのを見たり、羨ましくてたまらん。

 

実際に打ち上げられるロケットを作っている工場で、クリーンルームもないのに作業員が平気で普通の靴をはいて歩き回っているのを見て、「これでいいのだ。このやり方でロシアは何十年もやってきたのだ」と納得するシーンなど圧巻である。どうも、ロケットというのは我々が考えているほど繊細な精密機械ではないらしい。

 

その他にも、パリの航空ショーを見た後レンタカーでドイツに行って飛行船に乗るとか(これは観光用)、とことん趣味に走った観光旅行をやってそれを全部経費で落とすという、実に人生楽しそうな様子である。こうでなくてはならぬなあ。

 

もっとも、ひしひしと伝わってくるのは、そしてよく判るのは、「自分でやりたかった」という想い。ロケットは見るより自分で作るのが、自分で作るより乗る方がいいのだ。それはもう、文系とか理系とか関係なしに、ある種の人間にとっては無条件な願いである。メーカーや政府機関で作ったり準備したりしている人たちだって、出来れば自分が行きたいのだ。

 

だからこそ、本当に宇宙に行く機材に過剰な思い入れがあるのである。あるいは、それを作る人とかに。コロリョフの家に行って未亡人に会うシーンがあるが、我々にとっては「英雄」である。宇宙飛行士なんか目じゃないぞ。

 

いいなあ。

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